自然環境論コース
自然環境論セミナー
<Last update : 2017.9.11>

第253回 「自然環境論セミナー」

題目 大気中の酸素および二酸化炭素濃度の観測に基づく研究
講演者 遠嶋康徳 氏(国立環境研究所 環境計測研究センター(動態化学研究室)/室長)
日時 2017年9月12日(火)15:10-16:40
場所 神戸大学人間発達環境学研究科 G112教室 詳しくはこちら
要旨  酸素(O2)は燃焼や生物の光合成・呼吸といった過程で二酸化炭素(CO2)と交換する.また,O2/CO2交換比はこれらのプロセスに関与する物質の元素組成で第一義的に規定される.例えば石炭および天然ガス(主成分がメタン)の燃焼の場合,前者の交換比は約1(C+O2->CO2),後者の交換比は約2(CH4+2O2->CO2+2H2O)となる.一方,大気-海洋間のガス交換を見ると,CO2は海水に溶けると炭酸水素イオンや炭酸イオンに解離するため,海水に対する溶解度はCO2の方がO2よりもはるかに大きくなるが,ガス交換速度はO2の方が早いという特徴がある.こうしたO2とCO2の特徴を利用することで,大気中のCO2濃度およびO2濃度(実際にはO2/N2比として計測される)の時空間分布の変動から,グローバルな炭素収支や,大気-海洋間のガス交換,CO2変動の起源の推定を行うことができる.発表では,これまでの大気中O2濃度分析の歴史やこれまでの研究成果,さらに,現在取り組んでいる研究について紹介する.
連絡先:伊藤真之(人間環境学専攻 環境基礎論講座)

第254回 「自然環境論セミナー」

題目 熱帯の気象と年降水量2万ミリの雨
講演者 村田文絵 博士(高知大学教育研究部自然科学系理学部門 講師)
日時 2017年9月20日(水)15:10-16:40
場所 神戸大学人間発達環境学研究科 B104教室 詳しくはこちら
要旨  熱帯は地球の中で占める面積が大きく地球全体への影響が大きいといわれるが,日本やアメリカ,ヨーロッパ等が位置する中緯度偏西風帯と比べて大気の運動や降水がどのようなときに降るかといったことがあまりわかっていない.このことは,将来地球温暖化によって雨の降り方がどのように変わるかに関して,不確実性がいまだ大きいことにも繋がっている.本発表では,発表者がフィールドとしているインド北東部に位置する世界的豪雨地点チェラプンジにおける雨の降り方についての研究を中心に,熱帯での雨の降り方について紹介する.
連絡先:青木茂樹(人間環境学専攻 環境基礎論講座)

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