環境自然科学プログラム - 基礎科学の立場から自然環境と人間活動にかかわる教育・研究を行っています。

教員と研究室

<Last update : 2023.11.6>

環境物理学分野

 自然環境に内在する問題とその原理を、主として物理学、数理科学等の側面から解明することを目指す。具体的研究領域として、放射線・紫外線環境、光と物質の相互作用、分光学の環境科学への応用、人工衛星等による宇宙利用を視野に入れた宇宙環境などが含まれる。これらの諸研究領域を担う各教官の専門領域は、放射線物性物理学、統計物理学、宇宙物理学、素粒子物理学など多岐にわたっており、理論と実験の両面からの研究を行っている。また、国立環境研究所などとの共同研究も行っている。

氏名 専門分野 研究室 現在の主な研究テーマ
青木 茂樹 素粒子物理学 (実験) 素粒子・宇宙線
研究室
ニュートリノをはじめとする素粒子および一次宇宙線に関する実験的研究
伊藤 真之 宇宙物理学
科学教育
宇宙環境研究室 月面ラドンガスの動態に関する観測的研究
地域社会における市民科学活動支援システムの構築に関する実践研究
谷 篤史 惑星環境物理学 惑星環境研究室 地球や惑星,氷天体の表面や内部に存在する物質に関する研究
高橋 覚 素粒子宇宙物理学 素粒子・宇宙線
研究室
原子核乾板技術を軸とした宇宙ガンマ線観測,加速器ニュートリノ実験,宇宙線ミューオンラジオグラフィー
小谷野 由紀 非線形物理学 非線形物理学
研究室
非線形性・非平衡性が重要な物理現象に関する実験的・理論的研究
黒澤 耕介 比較惑星学
宇宙生物学
衝突物理学
惑星システム
研究室
天体衝突による惑星システムへの擾乱に関する実験的研究
惑星システムの視点からの惑星保護および検疫問題の検討

物質環境分野

 科学文明の発達により、人類は環境ホルモンなどの有害物質を作り出してしまいましたが、同時に分子を思いのままにデザインして合成する技術も飛躍的な発展を遂げてきました。ここでは太陽光をエネルギーに変えたり、ある特定の有害物質の量を定量したり、分解できる環境調和型のシステムを構築することを目指し、そのために必要な分析化学、有機化学、遺伝子工学などを学びます。

氏名 専門分野 研究室 現在の主な研究テーマ
江原 靖人 生物有機化学 江原研究室 DNAやペプチドの機能性材料としての利用
佐藤 春実 高分子化学
高分子振動分光学
佐藤研究室 生分解性ポリマーの構造と物性に関する研究

生物環境分野

 生物環境分野では、遺伝子・細胞・個体・集団・群集など各階層での生命現象を、分子生物学・遺伝学・生化学・生理学などの基礎面から理解し、生態学・進化学の面から総合的に把握することで、人間を含めた多様な生物の起源と、環境との共生・共存関係の在り方を探る事を目標にしています。

氏名 専門分野 研究室 現在の主な研究テーマ
丑丸 敦史 植物生態学 生物多様性研究室 花の進化、花ー送粉者ネットワーク、里山ー都市の生物多様性
高見 泰興 進化生態学
自然史
進化生態学研究室 昆虫の形態,行動,生態,発生,遺伝子の進化,多様化と種分化
蘆田 弘樹 光合成酵素
代謝制御学
光合成機能研究室 光合成炭素固定の研究とその応用
源 利文 水域生態学
環境生理学
源研究室 環境DNAを用いた水界生物相の解析
近江戸 伸子 植物環境バイオテクノロジー 環境資源植物研究室 環境資源植物を対象にした,新機能の開発,遺伝特性,環境適応についてのゲノム・染色体・遺伝子研究
田中 成典 理論生命科学
計算構造生物学
田中研究室 コンピュータによる生命機能の分子シミュレーション
佐賀 達矢 行動生態学
環境教育
佐賀研究室 社会性昆虫の生態と進化,昆虫食を始めとする人と昆虫の関わり,環境教育の実践研究

地球環境分野

 人為的気候変化をより良く予測するために、過去の地球環境変動を正確に復元し、変動メカニズムを理解することは重要である。主に海底堆積物、陸水、生物硬組織などの試料の分析を通じて、新生代における地球の海洋環境変動・炭素循環・水循環を研究している。とりわけ、海洋生物の炭酸カルシウム(有孔虫・造礁/深海サンゴ・二枚貝)を用いた、古生物学的(微化石)・地球化学的(安定/放射性同位体)な研究が盛んである。

氏名 専門分野 研究室 現在の主な研究テーマ
大串 健一 地球環境 地球環境変動研究室 第四紀の高精度環境復元