神戸大学 発達科学部 人間環境学科 自然環境論コース TOP
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- 2021.3.11源研究室の徐寿明さんの論文「環境中DNAの状態と水質の複雑な相互作用が環境中DNAの残存性に及ぼす影響」がMolecular Ecology Resourcesに掲載されました.既往の文献のメタ解析によって環境DNAの性質の一端を捉えた研究です.
- 2021.3.8惑星環境研究室の嶋田仁さん(博士前期課程)が,第30回日本MRS年次大会における研究発表で奨励賞を受賞しました.受賞対象の発表は「交流インピーダンス法による臭化テトラブチルアンモニウムセミクラスレートハイドレート生成過程のその場モニタリング」です.
- 2021.2.5卒業論文発表会と修士論文発表会が以下の予定で開催されます.発表者と指導教員以外の方は,オンラインで参加していただきます.聴講希望の方は,問い合わせ先までご連絡ください.
2020年度環境自然科学プログラム卒業論文発表会
日時:2月10日(水) 9:00-16:45
問い合わせ先
2020年度自然環境論コース修士論文発表会 (詳細追加しました,2/12)
日時:2月16日(火) 8:45-18:45
問い合わせ先 - 2021.1.18窪田薫助教が参加した国際プロジェクトによる論文「南極氷山が更新世の氷期の海洋循環を再編成する」がNatureに掲載されました.南極起源の氷山流出が氷期の大西洋子午面循環のモード変化を駆動していたことを,南アフリカ沖の海底堆積物コア中の氷山性砕屑物および底生有孔虫の同位体分析から明らかにしました.国際深海科学掘削計画(通称IODP)第361次航海の成果です.
プレスリリース(神戸大学)
Natureハイライト - 2020.11.30進化生態学研究室の寺田夏蓮さん(博士後期課程)の論文「異時性と成長率の変異が近縁種間の多様な交尾器形態の発生をもたらす」がEvolution & Developmentに掲載されました.X線マイクロCT解析により,マヤサンオサムシとイワワキオサムシの対照的な雌雄交尾器形態が,蛹の発生過程でどのように形成されるのかを明らかにしました.兵庫県立工業技術センターとの共同研究成果です.
- 2020.11.19源研究室と生物多様性研究室の共同研究の成果「属特異的なプライマーによる環境DNA分析を用いたヒダサンショウウオの季節分布モニタリング」がEndangered Species Reseachに掲載されました.環境DNAの新たな検出手法を開発し,希少種の検出に応用したもので,冨田勢さん(2018年博士前期課程修了)の修士論文をベースに徐寿明さん(博士後期課程)が解析を加えてまとめたものです.
- 2020.11.16源研究室の坂田雅之さん(博士後期課程)の論文「環境DNAメタバーコーディングにおける効率的なサンプリング手法の決定:小規模河川における魚類の多様性調査の事例」がLimnologyに掲載されました.水や堆積物を利用した環境DNAメタバーコディングを効率的に行うためのサンプリング努力について調べた論文です.
- 2020.10.20進化生態学研究室の秋山和俊君(2011年度卒業生)の卒業研究を緒にした論文「クビナガオサムシの採餌形態における形質置換の系統地理学的解析」がBiological Journal of the Linnean Societyに掲載されました.クビナガオサムシ亜属を対象に,カタツムリ食に適応した採餌形態の多様化が種間の資源競争によってもたらされた可能性を,分子系統樹を基にした多角的な解析により検証しました.日本,韓国,中国の研究者との共同研究成果です.
- 2020.10.9窪田薫助教が2020年度(令和2年度)クリタ水・環境科学研究優秀賞を受賞しました.この賞は,過去にクリタ水・環境科学の研究助成金を獲得した研究者のうち,特に際立った成果を挙げた人物に贈られるものです.受賞対象の研究題目は「長寿二枚貝殻を利用した北西太平洋の海水放射性炭素濃度の復元」です.
- 2020.8.20源研究室の竹下大輝さん(博士前記課程)の論文「湿地における環境DNA分析の予測範囲:釧路湿原のキタサンショウウオからの示唆」がPeerJに掲載されました.これまであまり研究が進んでいない湿原環境において環境DNA分析の結果が示す空間的範囲を調べた論文です.
- 2020.8.5進化生態学研究室の高見泰興准教授が参加した国際プロジェクトによる論文「セントヘレナ島の巨大なオサムシAplothorax burchelliの起源」がBiological Journal of the Linnean Societyに掲載されました.大西洋の孤島にかつて分布し絶滅したと考えられる飛べない巨大なオサムシが,アフリカ産の飛べるカタビロオサムシに起源することを,乾燥標本から抽出したミトコンドリアゲノムの解析により明らかにしました.京都大,弘前大,プレトリア大(南ア),アルメニア国立科学アカデミー,中国科学院との共同研究です.
- 2020.7.7窪田薫助教の論文「生物源炭酸塩に対する地球化学分析技術を駆使した海洋炭素循環研究」が地球化学に掲載されました.2019年度日本地球化学会奨励賞の受賞記念論文です.生物源炭酸塩のホウ素同位体指標(過去の海水pHと大気CO2を復元できる間接指標)の理論的背景や質量分析技術の進展に加え,同指標を用いた自身の研究をレビューしています.
- 2020.6.11窪田研究室と名古屋大学の共同研究論文「知多半島に産出する玄能石コンクリーションの形成過程」がSedimentary Geologyに掲載されました.コンクリーションは地層中から時折見つかる球状の硬い石ですが,どのように形成されるかは謎に満ちています.知多半島の地層から見つかった直径170cmの巨大コンクリーションについて,内部の微量元素・安定同位体分析を行ったところ,何らかの炭素源を核として海底堆積物の中で急速に成長したと推測されました.
- 2020.6.4惑星環境研究室の谷篤史准教授とドイツLeibniz Institute for Applied Geophysicsの塚本すみ子博士らの共同研究論文「初期撥弦楽器に使われていたガット弦のESRと炭素年代測定」がMethods and Protocolsに掲載されました.古楽器に張られている弦が,楽器と同年代のものか,後に張りなおされたものかについて,電子スピン共鳴(ESR)法や放射性炭素年代で調べることができることを示しました.古楽器の当初の弦の張り方がわかれば,当時の演奏法を復元する助けになると期待されます.
- 2020.5.18源研究室の徐寿明さん(博士後期課程)の論文「大きな孔径のフィルターによる長鎖環境DNAの選択的回収」がScience of the Total Environmentに掲載されました.環境DNAマーカーの長さと回収するフィルターのポアサイズの間の関係を調べた論文で,環境DNA分析による齢構成の調査などに道をひらく基礎研究です.
- 2020.5.7源研究室の速水花奈さん(2020年博士前期課程修了)の論文「ダム湖での魚類環境DNAメタバーコーディングにおける採水季節と採水箇所の影響」がEcology and Evolutionに掲載されました.ダム湖における季節ごと,採水箇所ごとの環境DNAメタバーコーディングの結果を比較し,多くの魚種が繁殖期を迎える春と秋の採水が有効であることなどを明らかにした論文です.
- 2020.5.1進化生態学研究室の篠原忠さん(博士後期課程)の論文「植食性昆虫の多様な捕食防御形態における機能的多様性とトレードオフ」が,Ecology and Evolutionに掲載されました.トゲハムシとカメノコハムシの外部形態を操作した捕食実験により,防御形態の有効性を捕食者タイプごとに明らかにし,捕食者環境の多様性と機能間のトレードオフが防御形態の多様化に寄与していることを指摘した論文です.
- 2020.4.1窪田薫助教(地球環境分野)が着任されました.
- 2020.2.21源研究室の坂田雅之さん(博士後期課程)の論文「堆積物中の環境DNAは水中の環境DNAとタイムスケールや魚類相に関して異なる情報を提供する」がEnvironmental DNAに掲載されました.堆積物中の環境DNAは分解が遅いためにより古い情報を保持していることや,魚類相に関しても水とは異なる情報を持っていることなどを明らかにした論文です.
- 2020.2.17江原研究室と大阪大学の共同研究「人工核酸を用いたウイルスの一塩基多型(SNPs)検出」が Molecules に掲載されました.人工核酸を用いてインフルエンザウイルスがタミフル耐性かどうかを,PCR装置を用いずに目視で検出できる迅速診断キットの作製について述べた論文です.この手法は新型コロナウイルスの検出においても期待されます.
- 2020.2.5惑星環境研究室の嶋田仁さん(博士前期課程)が,第29回日本MRS年次大会における研究発表で奨励賞を受賞しました.受賞対象の発表は「異なるアルキル鎖を持つホスホニウムカチオンを内包した臭化セミクラスレートハイドレートの相平衡」です.
- 2020.2.5卒業論文発表会と修士論文発表会が以下の予定で開催されます.どなたでもお気軽にご来聴ください.
2019年度自然環境論コース卒業論文発表会
日時:2月13日(木) 9:00-17:00
場所:鶴甲第2キャンパスF263教室 プログラムはこちら
2019年度自然環境論コース修士論文発表会
日時:2月19日(水) 8:30-17:30
場所:鶴甲第2キャンパスA棟大会議室 プログラムはこちら - 2020.1.30素粒子・宇宙線研究室の高橋覚特命助教が,神戸大学の令和元年度「優秀若手研究者賞」を受賞しました.これまでの研究開発の成果が認められたもので,研究内容のプレゼンテーションを行いました.
- 2019.12.27素粒子・宇宙線研究室の青木茂樹教授,高橋覚特命助教らが執筆した解説記事「気球搭載型エマルション望遠鏡による宇宙高エネルギーガンマ線精密観測計画GRAINE」が日本アイソトープ協会RADIOISOTOPES誌の特集「宇宙線研究の最前線」に掲載されました.
- 2019.12.2112月19日に神戸大学で開催された若手フロンティア研究会2019におけるポスター発表で,佐藤研究室の那須達郎さん(博士前期課程)が優秀賞を,惑星環境研究室の嶋田仁さん(博士前期課程)が機器分析部門賞を,それぞれ受賞しました.
「低波数ラマン分光法を用いた高吸水性樹脂に閉じ込められた水の構造」
那須 達郎
「セミクラスレートハイドレートの低波数ラマン領域における振動モードと結晶構造の対比」
嶋田 仁 - 2019.12.12佐藤研究室の論文が3報発表されました.
Dian Marlinaさん(博士後期課程)の論文「低周波領域の振動分光法を用いたポリヒドロキシブタン酸/ポリビニルフェノールのブレンド化における結晶化への影響」が,Polymer に掲載されました.相溶性ポリマーブレンドの分子間相互作用を低周波数領域の振動分光法で初めて捉えた研究です.
佐藤春実教授と大阪大学の山本茂樹助教らの共同研究論文「赤外・ラマン分光法と密度汎関数法によるナイロン6の低周波数領域の振動モードの研究」がJournal of Physical Chemistry Bに掲載されました.ナイロン6における低周波数領域の振動モードの計算を分子断片化法を用いて厳密に行い解析した結果を示しています.
佐藤春実教授と,株式会社カネカの青山泰三氏,関西学院大学の尾崎幸洋名誉教授による共同研究論文「残留結晶により促進される溶融押出成形中のポリヒドロキシブタン酸共重合体に関する研究」がPolymer Crystallizationに掲載されました. - 2019.12.11第258回自然環境論セミナーが開催されます.今回は,惑星の形成についての話題です.どなたでも聴講可能ですので,お気軽にご参加ください.
題目:Protostellar and Protoplanetary Disks
講演者:James Noboru Imamura(オレゴン大学教授)
日時:2019年12月12日(木)15:10-16:40
場所:人間発達環境学研究科 G302教室 - 2019.12.10惑星環境研究室の嶋田仁さん(博士前期課程)が,第10回イオン液体討論会優秀ポスター賞を受賞しました.受賞対象の発表は「トリブチルアルキルホスホニウムカチオンを内包したセミクラスレートハイドレートの物理化学特性」です.
- 2019.11.5源研究室の徐寿明さん(博士後期課程)の論文「核に由来する環境DNAの放出率と分解率の推定」がEnvironmental DNAに掲載されました.核DNAマーカーを用いることで,齢や発達段階に伴うバイオマス推定の誤差を緩和できる可能性を示唆しました.また、ミトコンドリアDNAマーカーと組み合わせることで,水サンプルから個体群の齢構成を推定できる可能性も示しました.
- 2019.11.3源研究室の速水花奈さん(博士前期課程)が,第2回環境DNA学会神戸大会(11月3日〜4日)においてポスター賞優秀賞を受賞しました.
「ダム湖における魚類環境DNAの鉛直分布」
速水花奈・坂田雅之・沖津二朗・稲川崇史・源利文 - 2019.10.16光合成機能研究室の蘆田准教授が京都大学のグループと行った共同研究の成果「DNAを足場に会合したルビスコの反応」がBioorganic & Medicinal Chemistryに掲載されました.光合成CO2固定酵素ルビスコと炭酸水素イオンをCO2に変換する炭酸脱水酵素を,DNAオリガミ上に好みの配置に整列させ,その反応を解析しました.
- 2019.10.1惑星環境研究室の工藤久志さん(学術研究員)が,2019年度日本海洋学会奨励論文賞を受賞されました.受賞対象の論文は,2018年にJournal of Oceanographyに出版された「西部北極海における溶存メタンガスの分布とその起源について」です.
- 2019.9.30源研究室と生物多様性研究室の共同研究の成果が「マルチプレックスリアルタイムPCRは淡水魚類環境DNAの同時検出を可能にする:日本における3種の在来種と3種の外来種を対象としたケーススタディ」として,Biological Invasionsに掲載されました.兵庫県下のため池群における在来種と外来種の分布パターンを規定する環境要因を調べ,自動車によるアクセスが容易な池ほど外来種が分布しがちであることなどを明らかにしました.徐寿明さん(博士後期課程)と福岡有紗さん(2016年博士前期課程修了)が共同第一著者です.
- 2019.9.17生物多様性研究室の松久聖子さん(2018年博士後期課程修了)の論文「風媒雌雄異株植物の開花フェノロジー形質に性的二型はみられるか?ースイバを対象とした検証」が,American Journal of Botanyに掲載されました.風媒花を持つスイバでは,雌雄の開花同調性を高める選択圧がかかっているため,開花フェノロジーに関する形質には性的二型があまり進化してないことを明らかにした論文です.
- 2019.9.2源研究室と岐阜高校自然科学部生物班との共同研究の成果である論文「地理情報システム(GIS)と環境DNAの組み合わせによるヤマトサンショウウオの新規個体群の発見」がEnvironmental DNAに掲載されました.高校生が調査,実験,データ解析,論文執筆まで行った論文です.
プレスリリース(神戸大学) - 2019.8.2源研究室の徐寿明さん(博士後期課程)の論文「海産魚の核に由来する環境DNAのサイズ分布」がEnvironmental Science & Technologyに掲載されました.環境DNAの由来や状態を知る上で必要な基礎情報を明らかにした論文です.
- 2019.7.5生物多様性研究室の矢井田友暉さん(博士前期課程),長井拓馬さん(2016年博士前期課程修了),内田圭さん(2014年博士後期課程修了,東京大助教)らの共同研究論文「草原性絶滅危惧植物の代替生育地としての日本のスキー場」がPalaearctic Grasslandsに掲載されました.絶滅の危機に瀕している植物種がスキー場草原に生育していることを明らかにし,スキー場の生物多様性保全効果を示した論文です.筑波大学との共同研究です.
- 2019.7.1佐藤研究室の山元優美子さん(博士前期課程)が第68回高分子学会年次大会において優秀ポスター賞を受賞しました.
「テラヘルツ分光法および低波数ラマン分光法によるポリエチレンテレフタレート及びポリブチレンテレフタレートの分子間相互作用と高次構造の研究」
山元優美子・保科宏道・佐藤春実 - 2019.6.27進化生態学研究室の高見泰興准教授と,滋賀大学の藤澤知親助教,京都大学の曽田貞滋教授らの共同研究論文「種特異的な交尾器の遺伝的基盤が種多様化に果たす役割」がScience Advancesに掲載されました.オオオサムシ亜属のゲノムを対象にした多角的な解析によって,雌雄交尾器の多様化が種分化をもたらすメカニズムを明らかにした研究成果です.
プレスリリース(京都大学) - 2019.6.3源研究室の邬倩倩さん(博士後期課程)の論文「琵琶湖におけるスジエビの生息地選択と移動〜環境DNAによる研究」がEnvironmental DNAの創刊号に掲載されました.環境DNAの時空間的分布データに基づいてスジエビの生息地選好性や深浅移動のタイミングなどを明らかにした論文です.
- 2019.5.21谷篤史准教授と北海道大学の鎌田俊一准教授,カリフォルニア大学サンタクルーズ校のフランシス・ニモ教授らの共同研究の論文「冥王星の海はガスハイドレートで包まれ,断熱的な役割をする」がNature Geoscienceに掲載されました.極寒の冥王星の地下になぜ海があるのか,なぜ大気の主成分が窒素なのか,大きな盆地がなぜ赤道域にあるのか,という3つの謎を,メタンハイドレートに包まれた内部海があるとすると全て解明できることを示しました.
プレスリリース(神戸大学),時事通信,NHK,Natureハイライト - 2019.5.9生物多様性研究室の勝原光希さん(博士後期課程)の論文「同所的に共存する近縁種間の双方向的な繁殖干渉を先行自家受粉が緩和する」がFunctional Ecologyに掲載されました.これまでの理論では共存困難であるとされるツユクサとケツユクサが,先行自家受粉によって繁殖干渉を軽減することで競争関係を維持しながら共存していることを報告した論文です.
プレスリリース(神戸大学) - 2019.4.16佐藤春実教授と青島科学技術大学(中国)のZhang教授らの共同研究論文「ラマンイメージングによるPLLA/PDLAブレンドの結晶化挙動の研究」がPolymerに掲載されました.PLLA/PDLA(4/1)ブレンドの結晶化過程では,ステレオコンプレックス形成がホモポリマーの結晶化よりも先に起こることが,ラマンイメージングによって示されました.
- 2019.4.12源研究室の邬倩倩さん(博士後期課程)の論文「日本の古代湖における季節移動を伴うスジエビの生活史」がEcosphereに掲載されました.安定同位体分析やRNA/DNA比分析などを組み合わせて琵琶湖におけるスジエビの季節移動の要因を明らかにした論文です.
- 2019.4.4新年度が始まりました.環境自然科学プログラム(国際人間科学部環境共生学科)には30名の新2年生が新たに配属されました.
- 2019.4.2進化生態学研究室の里見太輔さん(博士後期課程)の論文「フタイロカミキリモドキにおける性的二型形質の緯度クラインと共進化的多様化」がEcology and Evolutionに掲載されました.交尾をめぐる雌雄間の対立に関わる雌雄の後脚形態が,緯度に応じて共進化していることを明らかにした研究成果です.鳴門教育大と琉球大との共同研究です.
- 2019.3.26光合成機能研究室の蘆田弘樹准教授らの論文「ルビスコの誕生とその環境適応」がBiochemical Society Transactionsに掲載されました.光合成CO2固定酵素ルビスコの分子的誕生とその後の分子進化を考察すると共に,これまで不明だった生物種間におけるルビスコのCO2識別能力の違いを生み出す構造を報告しました.
プレスリリース(神戸大学) - 2019.3.4佐藤春実教授と西村文太さん(2015年博士前期課程終了)らの共同研究論文「テラヘルツ分光法,赤外分光法,および小角・広角X線散乱法によるポリグリコール酸の等温結晶化過程の研究」がPolymer Journalに掲載されました.大型放射光施設(SPring-8)を利用し,それにテラヘルツ分光法と赤外分光法を組み合わせてポリグリコール酸の結晶構造形成機構を明らかにしたものです.
- 2019.2.13第257回自然環境論セミナーが開催されます.今回は,自然由来の大気汚染物質についての話題です.どなたでも聴講可能ですので,お気軽にご参加ください.
題目:熱帯の自然生態系から大気へ放出される大気汚染物質、オゾン層破壊物質
講演者:斉藤 拓也 氏(国立環境研究所・環境計測研究センター 主任研究委員)
日時:2019年2月14日(木)15:10-16:40
場所:人間発達環境学研究科 B201教室 - 2019.2.8卒業論文発表会と修士論文発表会が以下の予定で開催されます.どなたでもお気軽にご来聴ください.
平成30年度自然環境論コース卒業論文発表会
日時:2月18日(月) 8:30-18:00
場所:発達科学部A棟大会議室 プログラムはこちら
平成30年度自然環境論コース修士論文発表会
日時:2月21日(木) 8:30-18:30
場所:発達科学部A棟大会議室 プログラムはこちら - 2019.1.21源研究室の徐寿明さん(博士後期課程)の論文「水温とバイオマスが環境DNAの放出、分解、サイズ分布に与える影響」がEcology and Evolutionに掲載されました.水槽実験によって環境DNAの基礎情報を収集した論文です.
- 2018.12.3素粒子宇宙線研究室の丸嶋利嗣さん(博士前期課程)が日本写真学会2018年度秋季大会において編集委員長賞を受賞しました.
「GRAINE2018豪州気球実験 多段シフターのフライトデータ解析」
丸嶋利嗣・GRAINE collaboration - 2018.11.21光合成機能研究室の蘆田弘樹准教授の論文「光合成二酸化炭素固定酵素RuBisCO」がJournal of the Society of Inorganic Materials, Japanに掲載されました.無機物質である二酸化炭素の環境問題と利用の観点から光合成CO2固定酵素ルビスコを解説した論文です.
- 2018.11.10源研究室の速水花奈さん(博士前期課程)が,応用生態工学会仙台東北地域研究発表・シンポジウムにおいて優秀ポスター発表賞を受賞しました.
「環境DNAメタバーコーディング手法を用いたダム湖の魚類相把握」
速水花奈・坂田雅之・沖津二朗・片野泉・宮正樹・後藤亮・佐藤博敏・山中裕樹・源利文 - 2018.11.6外部研究資金の獲得により大学に対する財務上の貢献が著しい研究者として,青木茂樹教授,蘆田弘樹准教授,谷篤史准教授,源利文准教授が本年度の学長表彰を受けました.全学で表彰を受けた48名の研究者のうち,環境自然科学プログラムからは4名が選出されました.
- 2018.11.5光合成機能研究室の蘆田弘樹准教授らの論文「メチオニン再生経路とその類似代謝の改訂」がMicrobial Biotechnologyに掲載されました.光合成CO2固定酵素ルビスコの分子進化の別形態であるルビスコ様タンパク質やこれが機能するメチオニン代謝についてのバイオインフォマティクス解析結果をまとめた論文です.Institute of Cardiometabolim and Nutrition(フランス)のAntoine Danchin客員教授(元フランス国立科学研究所所長)らとの共同研究です.
- 2018.10.8源研究室の坂田雅之さん(博士後期課程)が,日本陸水学会第83回岡山大会(10月5日〜8日)において優秀口頭発表賞を受賞しました.
「堆積物由来環境DNA抽出法の改善と過去復元への展望」
坂田雅之・源利文 - 2018.10.5進化生態学研究室の高見泰興准教授らの論文「性的対立をもたらす交尾器形態が雌の繁殖と野生個体群動態におよぼすインパクト」がEvolutionに掲載されました.雄間競争のための雄の利己的な行動は,雌の繁殖を妨げ,個体群を縮小させることを,アオオサムシの野生個体群で実証しました.東北大学,山形大学との共同研究です.
プレスリリース(神戸大学) - 2018.9.29源研究室の徐寿明さん(博士後期課程)が,第1回環境DNA学会東京大会(9月29日〜30日)において最優秀ポスター賞を受賞しました.
「環境DNAの放出と分解に対する水温とバイオマスの影響」
徐寿明・村上弘章・山本哲史・益田玲爾・源利文 - 2018.9.18佐藤研究室の岡崎なつ実さん(博士前期課程)が第26回 国際ラマン会議(8月27日~31日)において,山元優美子さん(博士前期課程)が分子分光学国際会議(6月30日~7月1日)において,それぞれBest Poster Awardを受賞しました.
「Study on intermolecular interaction of polydioxanone by terahertz and low frequency Raman spectroscopy」
Natsumi Okazaki, Harumi Sato
「Inter- and intramolecular interaction of PET and PBT studied by terahertz spectroscopy」
Yumiko Yamamoto, Harumi Sato - 2018.9.18第256回自然環境論セミナーが開催されます.今回は,琵琶湖の水環境についての話題です.どなたでも聴講可能ですので,お気軽にご参加ください.
題目:琵琶湖湖底の低酸素化にともなうマンガン・ヒ素の動態変化
講演者: 板井 啓明 先生(東京大学大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 准教授)
日時:2018年9月19日(水)14:00-15:00
場所:人間発達環境学研究科 G112教室 - 2018.9.4生物多様性研究室の論文が3報発表されました.
丑丸敦史教授と内田圭さん(2014年博士後期課程修了)らの共同研究論文「日本における草原の生物多様性:その危機,管理と保全」が,Grasslands of the World: Diversity, Management and Conservation の一章として掲載されました.日本における草原の生物多様性,その歴史性や現状についての総説です.
丑丸敦史教授が共著者として参加した「大植物系統群における送粉者系の多様性と進化:キョウチクトウ科を例に」がAnnals of Botany に掲載されました.ノーサンプトン大学(イギリス)のJeff Ollerton博士が主催する大規模な国際共同研究に参加したものです.
丑丸敦史教授が共著者として参加した「草原プロット—旧北区の草原における複数スケールでの植物の多様性」がPhytocoenologia に掲載されました.バイロイト大学(スイス)のJürgen Dengler博士がとりまとめた国際草原植生データベースに関する論文で,永田優子さん(2012年博士前期課程修了)の研究データが登録されました. - 2018.8.2素粒子・宇宙線研究室が推し進めている,宇宙ガンマ線精密観測実験GRAINE計画における2018年オーストラリア気球実験が成功し,その成果を神戸大学の研究ニュースとして発表しました.
- 2018.6.7生物多様性研究室の内田圭さん(2014年博士後期課程修了)と藤本泰樹さん(2014年学部卒業)の論文「東アジアのメガシティにおいて都市化が半自然草地の季節性を消失させる」が,ドイツ,オーストリア,スイスの生態学会によるBasic and Applied Ecology誌に掲載されました.都市化によって水田畦畔の開花植物やチョウ類の季節性が失われることを明らかにした研究です.
- 2018.5.18江原研究室の山部美幸さん(博士後期課程)の論文「インフルエンザウイルスと結合する 3-way junction DNA」が,アメリカ化学会のBioconjugate Chemistryに掲載されました.どのように変異したインフルエンザウイルスにも結合できる可能性のある人工DNAの合成に成功した論文です.
- 2018.5.1佐藤研究室の論文が2報発表されました.
辰岡星佳さん(2017年度博士前期課程修了)の卒論・修論における研究論文「テラヘルツおよび低波数ラマン分光法によるポリブチレンサクシネートの延伸誘起結晶相転移」が,Spectrochimica Acta Part A: Molecular and Biomolecular Spectroscopy に掲載されました.
佐藤春実教授と関西学院大学のBec博士との共同研究論文「ポリマー表面における構造変化および相転移のプローブとしてのリュードベリ遷移:ポリヒドロキシブタン酸のATR-FUV-DUVおよび量子化学的研究とそのグラフェンナノコンポジット」が Physical Chemistry Chemical Physicsに掲載されました. - 2018.4.28環境自然科学プログラムの新2年生を迎えた合宿が4/27-28に六甲山YMCAにて行われました.
- 2018.4.5源研究室の邬倩倩さん(博士後期課程)の論文「環境DNAが明らかにする琵琶湖のスジエビ沿岸越冬型個体」がFreshwater Scienceに掲載されました.環境DNA分析と採捕調査を組み合わせて琵琶湖におけるスジエビの沿岸越冬型個体の存在を明らかにした論文です.
- 2018.4.4新年度が始まりました.環境自然科学プログラム(国際人間科学部環境共生学科)には25名の新2年生が新たに配属されました.
- 2018.2.13佐藤春実准教授とポーランドヤゲヴォ大学のBrela博士との共同研究論文「赤外分光法と分子動力学によるナイロン6のα晶とγ晶の水素結合の違いに関する研究」がInternational Journal of Quantum Chemistryに掲載されました.ボーン・オッペンハイマー分子動力学を用いて,ナイロン6のa型およびg型における水素結合の違いを示すことに成功しました.
- 2018.2.6卒業論文発表会と修士論文発表会が以下の予定で開催されます.どなたでもお気軽にご来聴ください.
平成29年度自然環境論コース卒業論文発表会
日時:2月13日(火) 9:00-16:10
場所:発達科学部A棟大会議室 プログラムはこちら
平成29年度自然環境論コース修士論文発表会
日時:2月21日(水) 9:00-16:50
場所:発達科学部A棟大会議室 プログラムはこちら - 2018.2.1光合成機能研究室の蘆田弘樹准教授の論文「メタン生成アーキアにおけるRuBisCOを利用した新規CO2固定経路」が酵素工学研究会誌に掲載されました.生物進化の初期に出現したアーキアにおける光合成CO2固定酵素RuBisCOの機能を解説し,光合成の進化的起源を考察しました.
- 2018.1.15佐藤研究室の論文が2報発表されました.
Dian Marlinaさん(博士後期課程)の論文「低波数ラマン分光法によるPHB型結晶とPHV型結晶を有するポリ(3‐ヒドロキシ酪酸‐co‐3‐ヒドロキシ吉草酸)の分子間相互作用の研究」がPOLYMERに掲載されました.低波数領域のラマンスペクトルに結晶構造や分子間相互作用の違いを示すピークの存在を明らかにしました.
舟木千尋さん(博士前期課程)の論文「テラヘルツおよび赤外分光法に量子化学計算を併せ用いたポリカプロラクトンの3種類の分子間・分子内相互作用の研究」がPOLYMERに掲載されました.低波数領域におけるスペクトルの帰属を量子化学計算を駆使して行い,高分子材料の新しい解析法として,テラヘルツ分光法の有用性を示しました. - 2018.1.8進化生態学研究室の篠原忠さん(博士後期課程)の論文「アカアシツチスガリに狩られた日本産カメノコハムシ亜科成虫」がEntomologische Blätter und Coleopteraに掲載されました.多様な形態を持つカメノコハムシ-トゲハムシ類だけを狩る捕食者アカアシツチスガリの食性を明らかにした研究成果です.
- 2017.12.12佐藤研究室の卒業生の寺崎守永さん(2016年度卒業生)の論文「高感度反射赤外分光法によるPMMA/PVPhポリマーブレンドの超薄膜の相分離の研究」がPOLYMERに掲載されました.厚さが数ナノm程度しかないポリマー超薄膜の赤外スペクトルを測定し,相溶性ポリマーブレンドが薄膜化により相分離する様子を捉えました.
- 2017.12.4進化生態学研究室の門井美佳さん(2013年度卒業生)の卒業研究論文「性的共食い種における雄の配偶者選択:チョウセンカマキリの雄は空腹の雌から逃げる」がJournal of Ethology Editor's Choice Award(Journal of Ethology論文賞)を受賞しました.
- 2017.11.14源研究室の坂田雅之さん(博士前期課程)の論文「自然河川における絶滅危惧種ゼニタナゴの繁殖地の特定」がThe Science of Nature - Naturwissenschaftenに掲載されました.環境DNA分析を用いて希少種の繁殖地特定に至った初めての事例です.プレスリリース(神戸大学)
- 2017.10.28素粒子宇宙線研究室出身の松本明佳さんが本年度の紫陽会賞を受賞しました.学部4年生の時に個人で参加した第24回衛星設計コンテストにおいて,電子情報通信学会賞と審査委員長特別賞をダブル受賞した功績によるものです.松本さんは今年の9月から海外の大学院に進学しているため,表彰式はデンマーク工科大学と神戸大学とをskypeで接続して行われました.
- 2017.10.26素粒子宇宙線研究室の青木茂樹教授を含むニュートリノ実験グループ(理学研究科および人間発達環境学研究科の5名の教員)が本年度の学長表彰を受けました.加速器ニュートリノを使用したK2K実験およびT2K実験での成果に基づく,2016年基礎物理学ブレイクスルー賞(記事全文,学内のみ)の受賞などの功績によるものです.
- 2017.10.16素粒子宇宙線研究室で開発を進めている実験技術「多段シフター」について高橋覚特命助教,青木茂樹教授が執筆した解説記事「多段シフターによる時間軸をもつ原子核乾板検出器の開発」が日本物理学会誌に掲載されました.多段シフターによって得られたデータが表紙を飾っています(作図協力:山田恭平(2016年度博士前期課程修了)).
- 2017.10.10第255回自然環境論セミナーが開催されます.今回は,素粒子物理学の最先端と海外の研究生活ついての話題です.どなたでも聴講可能ですので,お気軽にご参加ください.
題目:ヒッグス粒子発見と素粒子物理学の新展開 — 約10年の海外での研究生活を振り返りながら
講演者: 馬渡健太郎 博士(大阪大学 理学研究科物理学専攻 特任助教)
日時:2017年10月11日(水)15:10-16:40
場所:人間発達環境学研究科 B104教室 - 2017.9.30源研究室の坂田雅之さん(博士前期課程)が,日本陸水学会第82回大会(9月28日〜10月1日)において優秀口頭発表賞を受賞しました.
「雄物川本流における絶滅危惧種ゼニタナゴの再発見と繁殖地特定」
坂田雅之・真木伸隆・杉山秀樹・源利文 - 2017.9.11第253回自然環境論セミナーが開催されます.今回は,地球上の酸素と二酸化炭素の割合についての話題です.どなたでも聴講可能ですので,お気軽にご参加ください.
題目:大気中の酸素および二酸化炭素濃度の観測に基づく研究
講演者: 遠嶋康徳 氏(国立環境研究所 環境計測研究センター(動態化学研究室)/室長)
日時:2017年9月12日(火)15:10-16:40
場所:発達科学部 G112室 - 2017.9.7第254回自然環境論セミナーが開催されます(連番を変更しました,9/11).今回は,熱帯の雨の降り方についての話題です.どなたでも聴講可能ですので,お気軽にご参加ください.
題目:熱帯の気象と年降水量2万ミリの雨
講演者: 村田 文絵 博士(高知大学教育研究部自然科学系理学部門 講師)
日時:2017年9月20日(水)15:10-16:40
場所:発達科学部 B104室 - 2017.8.31第252回自然環境論セミナーが開催されます.今回は,原子力発電所から漏出した放射性セシウムの話題です.どなたでも聴講可能ですので,お気軽にご参加ください.
題目:福島第一原発周辺の土壌粘土鉱物に保持された放射性セシウムの溶出挙動
講演者: 福士 圭介 博士(金沢大学 環日本海域環境研究センター 准教授)
日時:2017年9月7日(木)15:10-16:10
場所:発達科学部 G112室 - 2017.8.25卒業生有志により自然環境論コースの同窓会が企画されました.詳しくは右のリンクをご覧ください.
- 2017.8.1高橋覚特命助教(環境物理学分野)が着任されました.
- 2017.7.27第251回自然環境論セミナーが開催されます.今回は,大気中の微粒子と気候の話題です.セミナー後は懇親会もあります.どなたでも聴講可能ですので,お気軽にご参加ください.
題目:大気中に浮遊する微粒子(エアロゾル)の形や組成が地球気候に与える影響
講演者: 足立 光司 博士(気象研究所主任研究官,神戸大学発達科学部人間環境学科自然環境論コース出身)
日時:2017年8月21日(月)15:10-16:00
場所:発達科学部 G112室 - 2017.7.18佐藤研究室の舟木千尋さん(博士前期課程)が,第63回高分子研究発表会(7/14)において「エクセレントポスター賞」を受賞しました.
「テラヘルツ分光法によるポリカプロラクトンの紫外線劣化と高次構造の相関」
舟木千尋,豊内拓哉,保科宏道,尾崎幸洋,山本茂樹,佐藤春実 - 2017.7.3素粒子・宇宙線研究室の山田恭平さん(2016年度博士前期課程修了),高橋覚研究員らが執筆した論文「加速器ニュートリノ実験J-PARC T60における原子核乾板多段シフターの初めての実証」がProgress of Theoretical and Experimental Physicsに掲載されました.原子核乾板によるニュートリノ反応精密測定やニュートリノ振動異常の検証を目指し,2014-2015年にかけJ-PARCでの加速器ニュートリノ照射実験でその実現可能性を実証しました.特に,時間分解型原子核乾板検出器を実現する多段シフターを加速器ニュートリノ実験に初めて導入し,その実現可能性と有効性を示しました.
- 2017.5.11第250回自然環境論セミナーが開催されます.今回は,筋トレと糖尿病治療の話題です.セミナー後は懇親会もあります.どなたでも聴講可能ですので,お気軽にご参加ください.
題目:骨格筋内の性ステロイドホルモン増大による新規糖尿病治療法の開発に向けて
講演者: 佐藤 幸治 氏 (神戸大学大学院人間発達環境学研究科)
日時:2017年6月2日(金)17:00-18:30
場所:発達科学部 G302室 - 2017.5.1源研究室の徐寿明さん(博士前期課程)の卒業論文をベースにした論文「より長いDNA断片の迅速な分解は環境DNAを用いた分布およびバイオマスの推定を改善する」がMolecular Ecology Resourcesに掲載されました.環境DNA分析に時間軸を導入するための重要な基礎研究です.
- 2017.4.26光合成機能研究室の蘆田弘樹准教授と河野卓成研究員の光合成の進化に関する研究内容が,平成29年4月19日の神戸新聞に掲載されました(お知らせ).また,これまでに産経新聞,日本経済新聞,奈良新聞,JSTnews等にも掲載されました.
- 2017.4.6新年度が始まりました.自然環境論コースには30名の新2年生が新たに配属されました.
- 2017.3.18生物多様性研究室出身の大澤剛士さん(現 農研機構 農業環境変動研究センター)が第21回(2017年)日本生態学会宮地賞を受賞しました.
- 2017.3.18進化生態学研究室の黒田剛広さん(博士前期課程)と生物多様性研究室の清水健将さん(博士前期課程)が,第64回日本生態学会大会にてポスター賞を受賞しました.
最優秀賞(行動分野)「チョウセンカマキリに対するハリガネムシの寄生コストと形態改変」
黒田剛広・高見泰興
優秀賞(動物と植物の相互関係分野)「都市化による機能群多様性の減少が植物‐送粉者ネットワークに与える影響」
清水健将・平岩将良・丑丸敦史 - 2017.3.14佐藤研究室の論文が2報発表されました.
佐藤春実准教授と大阪大学の山本茂樹助教、関西学院大学の尾崎幸洋教授のグループとの共同研究成果の論文「量子化学計算によるポリグリコール酸の低周波数振動モードの帰属と結晶格子の熱膨張」がThe Journal of PHYSICAL CHEMISTRYに掲載されました.分子断片化法を用いてポリグリコール酸の低周波数振動モードの帰属を行い,ポリエステル結晶の低波数領域に現れるピークは,分子間相互作用の変化と結晶格子の熱膨張に敏感であることを示した論文です.
舟木千尋さん(博士前期課程)と豊内拓哉さん(博士前期課程)の卒論・修論における研究論文「テラヘルツイメージング分光によるポリεカプロラクトンフィルムの結晶化度の分布と結晶配向」がApplied Spectroscopyに掲載されました.テラヘルツ分光イメージングによる高分子材料の物性評価の研究で,JSTプロジェクトの成果でもあります. - 2017.2.28源研究室の卒業生の福田向芳さん(2015年卒業)の卒業論文をベースにした論文「環境DNAはクラゲの時空間分布を反映する」がPLOS ONEに掲載されました.環境DNA分析手法が刺胞動物にも適用可能であることを示した初めての研究です.
- 2017.2.27生物多様性研究室の勝原光希さん(博士前期課程)らによる研究「コチャルメルソウにおける花弁の送粉者の取り付き場所としての機能」がFunctional Ecologyに掲載されました.被子植物の花弁が送粉者の花への取り付きを促進する機能を持つことを、コチャルメルソウを対象に世界で初めて実験的に実証しました.
- 2017.2.2蘆田弘樹准教授らの共著論文「多彩な戦略で挑むシアノバクテリア由来の燃料生産 持続可能な第三世代バイオ燃料生産の最前線」が化学と生物(日本農芸化学会)に掲載されました.日本のシアノバクテリア研究者たちが,光合成能力を活用したバイオ燃料生産技術の開発に取り組んだ最新の成果を解説したものです.
- 2017.2.1卒業論文発表会と修士論文発表会が以下の予定で開催されます.どなたでもお気軽にご来聴ください.
平成28年度自然環境論コース卒業論文発表会
日時:2月8日(水) 9:00-18:30
場所:発達科学部A棟大会議室 プログラムはこちら
平成28年度自然環境論コース修士論文発表会
日時:2月15日(水) 9:00-17:45
場所:発達科学部A棟大会議室 プログラムはこちら - 2017.1.30進化生態学研究室の門井美佳さん(2013年度卒業生)の卒業研究「性的共食い種における雄の配偶者選択:チョウセンカマキリの雄は空腹の雌から逃げる」がJournal of Ethologyに掲載されました.カマキリの雄が太った雌を好むのは,多産な雌を選んでいるのではなく,満腹で共食いしない安全な雌を選んでいることを初めて実験的に示した研究成果です.
- 2017.1.18源研究室の修了生の橋爪裕宜さん(2016年博士前期課程修了)の論文「環境DNA分析を用いた水サンプルからのタイ肝吸虫DNAの検出」がActa Tropicaに掲載されました.環境DNA分析手法を適用することで,東南アジアで多くの感染者がいるタイ肝吸虫症のリスクエリアを簡便に知ることができる手法の開発に関する研究です.
- 2017.1.16光合成機能研究室の河野卓成さん(学術研究員),蘆田弘樹准教授らによる論文「メタン生成古細菌における光合成CO2固定酵素ルビスコが機能する炭素代謝」がNature Communicationsに掲載されました.生物進化の極めて初期に出現したメタン生成古細菌が光合成の仕組みを完成させていたことを発見しました.プレスリリース(JST)
- 2017.1.12源研究室の山本哲史さん(学術研究員)らによる論文「環境DNAメタバーコーディングが明らかにする種の豊富な日本沿岸の魚類相」が,Scientific Reportsに掲載されました.海水に含まれるDNAから推定する手法を用いて舞鶴湾における魚類相を解析すると,わずか1日のサンプリングで128種もの魚類DNAを検出できることを示した論文です.
- 2017.1.12生物多様性研究室の平岩将良さん(博士後期課程)の論文「海洋島の送粉者群集において低い機能的多様性がニッチ変化をもたらす」がProceedings of the Royal Society Bに掲載されました.マルハナバチやチョウなど長い口吻を持つ送粉者が減少すると,短い口吻を持つ送粉者が長い花を利用するようになり,長い花を持つ植物の繁殖成功が減少することを,海洋島の海浜植物群集をモデルケースとして明らかにしました.
- 2016.12.23進化生態学研究室の朴容煥さん(博士後期課程)の論文「局所気候がオサムシ群集の時空間的変動に影響する」がEcological Entomologyに掲載されました.韓国の五台山での5年間の調査により,同じ山塊内でも場所によって気候が異なり,それが地表性昆虫群集の時間的・空間的変動に影響していることを明らかにしました.Kangwon National University(韓国)との共同研究成果です.
- 2016.12.9源利文特命助教が,科学技術・学術政策研究所の選定する「科学技術への顕著な貢献2016(ナイスステップな研究者)」に選ばれました.環境DNAを用いた水中生物相の把握法に関連する一連の研究が評価されました.
- 2016.11.29佐藤研究室の舟木千尋さん(博士前期課程)が,シンポジウム「テラヘルツ科学の最先端III」(11/23-25,福井)において「最優秀学生ポスター賞」を受賞しました.「テラヘルツ分光法によるポリカプロラクトンの紫外線劣化評価」(舟木千尋,豊内拓哉,保科宏道,尾崎幸洋,山本茂樹,佐藤春実)が評価されての受賞です.
- 2016.11.14素粒子・宇宙線研究室の松本明佳さん(卒研生)が,第24回衛星設計コンテスト(11月12日,東京)にて電子情報通信学会賞と審査委員長特別賞をダブル受賞しました.宇宙線が雲形成に与える影響から大気のメカニズムを探ることを目的とした「宇宙線雲観測衛星」の設計が評価されての受賞です.
- 2016.11.7蛯名邦禎教授,寺門靖高教授,高見泰興准教授が,第40回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会(11月5-6日,バンドー神戸青少年科学館)に審査委員として参加し,高校生の自然科学に関する研究発表の審査と講評を行いました.
- 2016.11.5伊藤真之教授が,平成28年度神戸医療産業都市・京コンピュータ一般公開の一環として行なわれた神戸大学統合研究拠点 一般公開において,ミニ講演「3次元可視化システムの宇宙教育への利用の可能性ー仮想宇宙空間を旅して学ぶ-」を行ないました.講演では、同研究拠点の「3次元可視化システムを活用した文理融合研究プロジェクト」の一つとして進められる研究が紹介されました.
- 2016.11.4素粒子・宇宙線研究室の尾崎圭太研究員,高橋覚研究員らによる論文「宇宙ガンマ線偏光観測に向けたエマルション望遠鏡の偏光感度の実証」が,Nuclear Instruments and Methods in Physics Research Section A に掲載されました.素粒子・宇宙線研究室が推進する宇宙ガンマ線観測計画GRAINEにおいて,エマルションフィルムによるガンマ線の直線偏光に対する検出感度を初めて実証した研究成果をまとめたものです.
- 2016.10.13佐藤春実准教授と関西学院大学の高橋功教授・尾崎幸洋教授のグループとの共同研究論文「ポリヒドロキシブタン酸フィルムの溶媒蒸発過程における高次構造形成」がRoyal Society of Chemistry (RSC) Advancesに掲載されました.生分解性高分子であるポリヒドロキシブタン酸フィルムについて,その溶媒蒸発過程における結晶化挙動を,X線を用いて調べた研究成果です.
- 2016.10.4素粒子・宇宙線研究室が推し進めているGRAINE実験に関連する記事が,以下の学会誌に掲載されました.
高橋覚研究員,青木茂樹教授が執筆した新展望解説記事「原子核乾板ガンマ線望遠鏡による宇宙ガンマ線観測計画GRAINE」が日本写真学会誌(2015年78巻4号:228-234)に掲載されました.
高橋覚研究員らが執筆した特集記事「原子核乾板望遠鏡による宇宙ガンマ線観測計画GRAINEのための時間分解多段シフターの開発」が応用物理学会放射線分科会会誌「放射線」(Vol.40, No.3 (2015) 127-131)に掲載されました.
- 2016.10.3谷篤史准教授(環境物理学分野)が着任されました.
- 2016.9.14第249回自然環境論セミナーが開催されます.今回は,RNAを用いた創薬の話題です.どなたでも聴講可能ですので,お気軽にご参加ください.
題目:化学修飾RNAを用いた細胞内環境制御 -癌・希少難治性疾患の治療を目指して-
講演者: 松井 雅之 氏 (元 UT Southwestern Medical Center 研究員)
日時:2016年9月20日(火)13:30-15:00
場所:発達科学部 G302室 - 2016.8.1生物多様性研究室の論文が2報発表されました.
内田圭さん(2014年博士後期課程修了),平岩将良さん(博士後期課程)らの共同研究論文「農地の土地利用変化による植物・植食性昆虫の多様性減少は帰無モデルからの予測よりも著しい」がBiological Conservationに掲載されました.農地における土地利用変化(耕作放棄と集約化)が引き起こす植物・植食性昆虫の減少は帰無モデルからの予測以上に大きいこと,特に植物の希少種が土地利用変化によって著しく減少していることを明らかにしました.
永田優子さん(2012年博士前期課程修了)の卒論・修論での研究「伝統的な火入れ・草刈り管理は中間的な植生高と土壌pHをもたらすことで高い草原生植物の多様性を維持する」がApplied Vegetation Scienceに掲載されました.長野県の採草地を対象に,伝統的な管理方法は,中程度の植生高・土壌pH環境をもたらすため高い植物多様性を維持できることを明らかにした研究です. - 2016.7.26素粒子・宇宙線研究室が推し進めている「宇宙ガンマ線精密観測実験GRAINE,2015年豪州気球実験」における実験設計から,様々な改良,準備,そして気球実験について,高橋覚研究員らがまとめた論文「GRAINE 2015, a balloon-borne emulsion gamma-ray telescope experiment in Australia」がProgress of Theoretical and Experimental Physicsに掲載されました.
- 2016.7.11源研究室の取り組む「環境DNA」に関する特集が,NHKサイエンスZEROで放送されます(7月17日 Eテレ 23:30-24:00 再放送 7月23日 Eテレ昼0:30-).この番組のスタジオゲストとして源特命助教が出演します.
- 2016.6.21佐藤研究室の論文が2報発表されました.
佐藤春実准教授と関西学院大学の高橋功教授・尾崎幸洋教授のグループとの共同研究論文「超薄膜ポリヒドロキシブタン酸の制限された空間における高秩序な結晶構造形成」がMacromoleculesに掲載されました.超薄膜での結晶構造形成がバルクとは異なり高い秩序性を示すことを,2次元すれすれ入射X線回折測定(2D-GIXD)と高感度反射赤外分光法(IR-RAS)で示しました.
佐藤春実准教授の論文「赤外分光法、X線回折、量子化学計算を用いたポリグリコール酸の(110)面方向の分子間水素結合」がRoyal Society of Chemistry(RSC)Advancesに掲載されました.ポリグリコール酸の高融点の原因と考えられる分子間水素結合を実験的に証明しました. - 2016.6.13素粒子・宇宙線研究室の高橋覚研究員の研究「原子核乾板ガンマ線望遠鏡による高解像度撮像・偏光計測のための技術開発」が認められ,平成28年度 日本写真学会 小島裕研究奨励金を受賞しました.
- 2016.4.28生物多様性研究室出身の内田圭さん(2014年博士後期課程修了),進化生態学研究室の高橋颯吾さん(2015年博士前期課程修了),篠原忠さん(博士後期課程)らの論文「日本の半自然草原からアカハネバッタを再発見」がEntomological Scienceに掲載されました.彼らは2013年に長野県の半自然草原から絶滅危惧種アカハネバッタを30年ぶりに再発見し,希少種保護の観点から発表を先延ばしにしていましたが,長野県による保護体制が整ったことを受けて2015年に発表しました.この論文は,発見の科学的根拠に関する研究成果です.
- 2016.4.25新2年生を迎えた自然環境論コース合宿が4/22-23に六甲山YMCAにて行われました.帰路は六甲山を徒歩で下りながら,春の山を散策しました.
- 2016.4.13自然環境論コースの学生2名が,2016年1月に開催された第6回神戸大学英語プレゼンテーションコンテストKUEPCON6で,最優秀賞と特別賞を受賞しました.
- 2016.4.6新年度が始まりました.自然環境論コースには35名の新2年生が新たに配属されました.