神戸大学 発達科学部 人間環境科学科
自然環境論コース

地球規模の環境問題が緊急の課題である今日、自然環境そのものについて の解明と理解は、人間活動の維持・発展に必要不可欠なものになっている。 本講座は、物質の存在様式や反応についての基礎的研究分野を含め、宇宙 から地球、動植物におよぶ自然環境全体について人間活動との関連を意識 した総合的な教育・研究を行う。




メッセージ

環境問題に根本から取り組もうとすると、自然の成り立ちや法則を理解する事が 必要となってきます。自然環境の問題では、物理とか化学というような従来の 枠組にとらわれる事無く、取り組む問題によって自分自身のポジションを自在に 変えながら、状況に応じた解決策を取る事のできる人材が必要となります。
「人間への環境としての自然」だけでなく、「自然への環境としての人間」と いうような新しい視点も必要となるはずです。総合的な視点が特に大事になり、 新たな基礎科学研究も必要となってくるでしょう。

現在は人類が宇宙に足を踏みいれた、いわば宇宙時代の黎明期とも言える時代 です。この時代に人類のアイデンティティーを確立するために、宇宙の創成と 進化の過程、太陽系や地球の形成の歴史、さらに化学物質の進化を経て生命の 誕生と生物の進化に至る壮大な歴史、その中の個々のプロセスを科学的に解明して いく必要があります。

このような考えのもとで、自然環境論コースでは、化学物質による環境破壊や 植物の生態系などの身近な問題だけでなく、地上や宇宙空間の様々な場所での 物質と生命の多様な現象をその本質から理解するための授業科目を用意しています。 伝統的な物理学、化学、地学、生物学などの講義や実験によって物質や生命現象に 関する基本的な事実や諸法則を学ぶとともに、科学的な探求方法を習得します。
このコースでは、早くから自分の専門分野を限定せず、自然科学の様々な方法論の 基礎を習得する事に特色があります。そこで鍛えられた科学的な手腕と養われた 広い視野を活かして、具体的な問題をより深く追求するために、高学年次では 環境物理学、物質環境、地球環境、生物環境の4つの教育研究分野 から2つを選び、さらに専門的に学習、研究します。4年生になると具体的な 課題を決めて研究の訓練をすることになります。そのときには、生物学と化学、 生物学と地球科学、化学と物理学などの境界領域の研究や理論的な研究、個々の 環境問題の背後にあるより基礎的なテーマについての研究も可能です。

自然環境論コースの特色
(受験生の方は是非こちらもご覧ください)


コースの授業科目

(発達科学部人間環境科学科学生のコース配属は2年次になされます。
■自然環境論コース配属決定の原則についてはこちらをご覧ください■)

御意見等はこちら webmaster@radix.h.kobe-u.ac.jp

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