<自然環境論コーススタッフ研究内容紹介>

丑丸 敦史 (准教授)

Atushi Ushimaru
(E-mail address: ushimaru@kobe−u.ac.jp)

花を咲かせる植物‐被子植物は、陸上生態系を生産者として支えています。 花(被子植物)の多様化・繁栄は昆虫、鳥類、哺乳類等との送粉(花粉媒介) ・種子散布における相利共生によってもたらされたと考えられています。 多様な花はそれぞれの送粉動物に適応した形態・色・匂いを持つ一方、 ミツバチなどの送粉動物は花の花粉や蜜を集めるのに適した口器・体毛等を 進化させています。白亜紀以降約1億年かけて多様化してきた花(被子植物) と送粉者の関係は、人間活動によって大きな影響を受けています。本研究室 では花‐送粉者共生の多様化のプロセス、また人間活動によるその多様性の 減少について研究をしていきます。

具体的な研究テーマ

  1. 花の形質(咲く向き、色彩配置、大きさ、外部形態、繁殖様式など)の進化 について送粉昆虫の形態や行動との関連から解明する。
  2. 花−送粉者群集の多様性について湿地(水田)生態系をモデルに、多様性創 出機構を解明する。
 以上に限らず、植物と動物の相互作用によってもたらされる共進化や群集構造構築に 関するすべてのテーマに興味を持っています。

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