<自然環境論コーススタッフ研究内容紹介>

中川和道(教授)
Kazumichi Nakagawa
(E-mail address:  nakagawa@kobe−u.ac.jp)



中川研の看板は「放射線環境研究室」です。研究内容は2つです。
  1. 放射線、紫外線は物質や生命にどのように作用するか?
  2. 生活の中の放射線環境はこれでよいのか?
1は、1a、1b、1cに分かれてます。

(1a)生命の起源における紫外線、真空紫外線の役割
現代科学に残された最大の謎のひとつ、「生命の起源」の解明に挑みます。 生体アミノ酸がL-体のみである理由を実験的に研究します。つくばの 加速器から発生する円偏光という特殊な真空紫外線をアミノ酸に照射し、 L-体アミノ酸を作る実験です。 神戸大では キセノンランプなどを使って実験します。 (やっている人 M2:田中君、M1:古結君)

(1b)有機材料がイオン結晶材料より1000倍も放射線に強いのはなぜか? という謎をシンクロトロン放射を使って調べた結果、オージェ効果の 機構にそのカギがありそう。 このテーマから博士が生まれそうです。 (やっている人 M2:岸上君)

(1c)シンクロトロン放射を使って超臨界流体の光イオン化やXAFSを調べ、 国内でもユニークな成果を上げてきました。 (やっている人 M2:Jin君)

(2)建物の地下室や閉め切った部屋はラドンガスが溜り、肺ガンの原因 になります。この実態について、現在の世界の研究水準はどこにある のか卒研で文献調査してもらいました。医療放射線環境にも注目しています。 (やった人 一昨年度の研究生:大槻さん)

どれも日本語の論文があり、卒論も自由に読めます。判断材料にして下さい。


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