第198回自然環境論セミナー 

生体内D-アミノ酸の存在と生理的意義
藤井 紀子 氏
(京都大学原子炉実験所 教授)

日時:2008年11月12日(水)15:00−17:00

場所:発達科学部 A325号室  (発達科学部A棟3階)

「生体内のアミノ酸はすべて、L-体から構成される」と考えられてきました。 しかし、近年、種々のほ乳類の組織でD-アミノ酸が発見され、 生体内で様々な生理機能を担っていることが明らかになってきました。 すなわち、遊離型のD-アミノ酸は神経回路網の活動調節、ホルモンの合成、 分泌の調節などを行うこと、タンパク質中のD-アミノ酸は白内障や アルツハイマー病などの加齢疾患と関連することが続々と報告されています。 本講義ではここ十数年でめざましい進歩を遂げたD-アミノ酸研究の 最先端の成果について紹介します。

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□ 連絡先:中川 和道 (人間発達環境学研究科)
  電子メール:nakagawa@kobe−u.ac.jp