第171回自然環境論セミナー 
クモの造網戦略 ―どんな網をどこに張るのか?
中田 兼介 氏
(東京経済大学)

日時:2007年6月26日(火)14:00−16:00

場所:発達科学部 G112号室  (G棟1階)

クモの円網は採餌のためのデバイスであり、特にその形態が効率良く餌が採れるよう デザインされていると考えられている垂直円網は、コガネグモ科の適応放散における key innovationである。円網は定期的に張り替えられるが、その際にクモは、自らが 置かれた外的内的条件に応じて、可塑的に造網行動を変える事が知られている。この ような点について、円網の上下非対称性、造網場所選択、採餌経験が網形態に及ぼす 影響、造網行動に現われる対捕食者戦略、などのトピックスを通じて紹介する。 また、円網のもう一つの機能であるところの、 体外に拡がる感覚器という側面についても論じる。

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□ 連絡先:丑丸敦史 (大学院人間発達環境学研究科 人間環境学専攻)
  電子メール:ushimaru@kobe−u.ac.jp
  電話:(078)803 7746