第146回自然環境論セミナー 

量子コンピュータとは何か?
−入門から研究の現状まで−

中原 幹夫 氏
(近畿大学理工学部 教授)

日時:2006年2月1日(水)15時10分−16時40分
場所:発達科学部 大会議室  (A棟A220)

 通常の情報処理が0と1の値をとる「ビット」を情報の単位に取るのにたい し,量子情報処理では,二つの直交するベクトル|0〉と|1〉の線型結合で 表される「量子ビット」を情報の単位とする.量子ビットを用いると,絶対安 全な暗号作成や古典コンピュータでは現実的な時間で解く事ができない大きな 数の素因数分解を短時間で解く事などが可能となる.

 講演ではこれらの原理を解説した後,量子コンピュータが得意とするアルゴ リズムを2、3紹介する.さらに量子コンピュータのハードウェアとして提唱 されている物理系とその現状を紹介する.最後に我々が行っているNMR量子コン ピュータを用いた研究のいくつかを紹介する.

※ 多数の学生・教員・一般の皆様のご来聴をお待ちしております.
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□ 世話人:蛯名邦禎 (発達科学部 自然環境論講座)
        e-mail: ebina@kobe-u.ac.jp
        voice: 078-803-7754