ステロイドホルモンによるショウジョウバエの発生制御
〜エクダイソン生合成およびシグナル伝達機構の解析〜
小野 肇 氏
日時:2005年12月20日(火)15時−16時
(University of Minnesota, Department of Genetics,
Cell Biology and Development)
場所:発達科学部 G302 (G棟3階)
小野さんは最近までJT生命誌館において、アゲハチョウの食草選択の分子メカ ニズムを研究されていましたが、現在は安達が留学していたミネソタ大学のMike O'Connor Labにてステロイド代謝機構を研究されています。ステロイドホルモン・ エクダイソンは、昆虫の変態や増殖分化を支配する重要な物質ですが、その分泌 リズムは環境変動に応じて調節され、季節適応においても必須の役割を果たして いることが知られています。エクダイソンは頭部から前胸部にある微小器官・前 胸腺(環状腺)において生合成されますが、その分子メカニズムは長らく解明さ れていませんでした。生化学的解明には困難が大きいこの問題に対して、小野さ んはショウジョウバエを用いた遺伝学を駆使して取り組んでいらっしゃいます。 今回は突然の来日でセミナー情報が遅くなってしまいましたが、多くの皆様が ご来聴下さいましたら幸いです。
※ 多数の学生・教官・一般の皆様のご来聴をお待ちしております.
□ 世話人:連絡先:安達 卓 (自然科学研究科 自然環境基礎論講座
/発達科学部 自然環境論講座)
e-mail: yamadach@kobe-u.ac.jp