第110回自然環境論セミナー
海洋大気エアロゾル組成の変動と影響予測について
植松 光夫 先生
(東京大学海洋研究所教授)
日時:9月28日(火)午後3:00〜4:00
場所:発達科学部 G112
概要
北太平洋を中心に陸、大気、海洋間を生成、循環、消滅するエアロゾルの化学的特
性と物質循環の変化を把握することを目的とした5年間のVMAPという 大型プロジェク
トの紹介である。海洋・大気の化学成分を自動採取分析するシステムを搭載した無人
観測艇を開発し、三宅島の火山噴煙の化学成分分析から海洋の生態系への影響を解析
した。また、船舶や島嶼での大気観測網によって海洋エアロゾルの主要化学組成の時
空間変動を高精度に把握し、東アジア域でのエアロゾル化学成分の分布の再現とそれ
をもとにした化学天気図による予測の実用化へのプロセスを述べる。
(集中講義「地球環境科学特別講義」の一部の時間を開放して,受講生以外の学部学
生,大学院生,専門の異なる教官も聞けるようにセミナーをお願いいたしました.)
連絡先:寺門 靖高
terakado@kobe-u.ac.jp
※多数の学生・教官・一般の皆様のご来聴をお待ちしております.
※なお,過去の自然環境論セミナーの記録は,
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