第104回自然環境論セミナー
ヘッジホッグとスピンスターの情報伝達系
−普遍性と多様性の理解に向けて−
中野 芳朗 先生 (兵庫医科大学)
日時:2004年6月18日(金)午後3時−5時
場所:発達科学部 大会議室(A棟2階)
講師からのメッセージ
小さなショウジョウバエの変異体からスタートした研究が、私達の身体の成り立ちを
理解する上で貢献したばかりか、病気の原因解明や治療法の開発へと関わってくる可
能性が示されてきています。今回は、形態形成に関するヘッジホッグ情報伝達系で、
ヘッジホッグの受容に関する膜蛋白PatchedとSmoothened、分泌に関する膜蛋白
Dispatchedに関する私たちの仕事と共に、ショウジョウバエの配偶行動に関する変異
体として分離されたspinsterの解析を紹介します。そしてこれらがヒトの癌や神経変
性病を理解する役割をも担ってきている現状を紹介したいと思います。
連絡先:尼川(内線:7747)
amakawa@kobe-u.ac.jp
※多数の学生・教官・一般の皆様のご来聴をお待ちしております.
※なお,過去の自然環境論セミナーの記録は,
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