<自然環境論コース 新カリキュラムについて>

人間環境科学科 自然環境論講座


発達科学部 人間環境科学科 自然環境論コースでは、平成13年度より 神戸大学全学で年間取得単位数の上限設定(CAP制)が実施されることを ひとつの契機として、カリキュラムの改革を検討してきました。平成4 年度の発達科学部発足から蓄積された実績を踏まえ、学部の特徴を活か して、より充実した人間環境科学の教育体制を整えることを目的として、 平成13年度より新たなカリキュラムに基づく教育を実施します。

新たなカリキュラムにおいては、次の2点が強く意図されています。

(1) 自然環境諸科学の基礎を系統的に学ぶための諸科目の体系化

発達科学部の自然環境論コースでは、発足から今日に至るまで、現代の 環境に関わる諸課題の複合的な性格を重視し、学問の伝統的領域区分に とらわれることなく自然の諸相について幅広い素養を備えた上で、専門 に取り組む人材養成を目指してきました。これまでは、個別の諸領域の 科目を広く履修する形で取り組んできましたが、今回の改革では、科学 の諸領域を体系化して科目を再設定、統合的自然観を培うことを目指し ます。

(2) 現代科学の諸領域の急速な進展の教育内容への反映

生命科学や、宇宙・地球科学などに象徴されるように、科学の諸領域は 急速な進歩をとげつつあります。特に近年の生命科学の進歩は著しく、 遺伝情報の解読とその応用は21世紀の人類にとってきわめて大きな 意味をもちます。こうした科学の進展を大学教育にふさわしい形で反映 させるべく科目の再設定、内容の精選を図りました。

発達科学部は、21世紀にふさわしい新しい理念を掲げて生まれた若い 学部です。自然環境論講座のスタッフも新たな理念を実現するための 教育の改善に意欲を持って取り組んでいます。この新しいカリキュラム についても、さらなる教育実践と学生のみなさんとの意見交換等を通じ て一層の改善に引続き取り組んでゆきたいと考えています。