サイエンスカフェ神戸「これからの科学者」

趣旨

20世紀には,科学の目覚しい発展がありましたが,20世紀も後半に なると,社会の中で科学に対する不安や不信も強くなってきました. 21世紀の科学は,こうした社会の中にある不安や不信,あるいは科 学が引き起こすかもしれない問題についても,真摯に取組んでいく ことが期待されます.日本政府が掲げる「科学技術基本計画」でも 「社会のための,社会の中の科学技術」がうたわれています.また, 20世紀後半の細分化した科学に対して,「自然科学,人文社会科学 の総合化」の目標も掲げられています.

しかし,このような期待に応えていくには,それを可能にする能力 を身につけた個々の科学者を育成していかなければなりません.創 造的であり,なおかつ俯瞰的な視野をもった科学者を養成するとい う課題は,従来からも困難な課題としてありましたが,今こそ,ま すます,それが強く求められるようになっています.また,こうい った人材の育成は,今後は大学や各種教育機関・公的機関だけでな く,企業や地域社会も一体となり連携した形でビジョンを描く必要が あります.

これからの科学者に何を期待するか?そのような科学者をどのよう にして育てていくことが可能か?こういった問題について,いろい ろな専門分野の科学者と市民との間で,コーヒーなどを飲みながら, ざっくばらんに語り合う機会にできればと考え,今回のサイエンス カフェを企画しました.

日時:2006年3月20日(月)18時40分−20時40分(予定)
場所: Evian Coffee Shop (神戸元町 エビアンコーヒー)
     http://www.evian-kobe.com/shop.html

ゲストの方々は以下の通りです.

   小川正賢さん(科学教育・科学教育政策)
   山中大学さん(大気水圏科学)
   村瀬雅俊さん(非平衡物理学・理論生命科学)
   馬場健一さん(法社会学)

なお,サイエンスカフェ神戸は,総合人間科学研究科のプロジェクト 「市民の科学」(略称) 
     (http://neweb.h.kobe-u.ac.jp/civilsci/)
の一環ですが,今回は,神戸大学発達科学部主催で3月21日(火・祝) に開催される「理系AO入試を通じた高校と大学の接続」シンポジウ ムの前日に,特別にこのような機会を設けました. 同シンポジウムについては,以下をご覧下さい:
     http://www.h.kobe-u.ac.jp/event/2005/symposium_20060321.html



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