第99回自然環境論セミナー

分子生物学におけるvisualization ―立体視と動画の意義―

高沖 英二 氏
(META Corporation Japan 代表取締役社長)

日時:2004年2月9日(月曜日)午後3時−5時
場所:発達科学部 大会議室  (A棟2階)

分子生物学の発展は,環境化学物質や食物中の成分の人体への影響,病気, 生物の成長と発達などを,遺伝子の発現,制御,複製などの観点から理解する 上で大きな寄与をしてきた.しかし,細胞内のミクロの世界の出来事を想像し 理解することは,訓練を積んだ研究者でなければ困難である.コンピュター・ グラフィクスを用いて,これらの細胞内過程を立体視や動画として提示するこ とは,一般の人々にとって,また学校教育の場面で,生命現象のしくみを学ぶ 上で大きな助けとなるだろう.

 今回は,医療・教育・芸術へのコンピュータ・グラフィクスの応用技術の開 発とそれに基づいた作品制作に携わる (株)メタ・コーポレーション・ジャパン の高沖英二氏に,分子生物学における可視化の意義について,実例を用いて紹 介していただく.同社は,

などの制作実績を持ち,最近では,理化学研究所と共同で「可搬型汎用3D可視 化システム」の開発を行っている.今回の講演では,同システムのデモンスト レーションも行われる予定である.

□連絡先:蛯名邦禎 (発達科学部自然環境論講座)
    e-mail: ebina@kobe-u.ac.jp
    voice: 078−803−7754

※ 「立体視用偏光メガネ」を準備する都合上,参加希望の方は,あらかじめ世 話人までお申し込みいただければ幸いです.

※ 多数の学生・教官・一般の皆様のご来聴をお待ちしております.