□1 開設する科目群中の各科目名と開設学期
2年前期
2年後期
3年前期
宇宙・地球史1(伊藤) 宇宙・地球史2(加々美)
宇宙・地球史3 (八尾)
現代地球システム科学1(前川) 現代地球システム科学2(寺門)
□2 科目群全体にわたる趣旨と目標(その科目群を履修することによって,学生に
何を身につけさせようとするか.とくに次の各項目のそれぞれについて,
どのような能力を身につけさせようとするか:(I)
アイディア (J) 判断力
(K) 知識 (L) 論理的思考 (M) 技術・技法・手法.)
この科目群では,人間環境とりわけ自然環境の諸問題を検討するために必要な基礎的
事柄として,人間を取り巻く宇宙および地球についての基本的事柄を取り扱う.この
科目群の特徴は,(1)扱う事柄に歴史性があること,(2)人間の日常的スケール
と比較して格段にスケールの大きい現象を扱う場合が多いこと,および,(3)現象
が複雑で単一の法則では説明することが困難であり個別的知識の蓄積とそれらを総合
的に捉える総合的判断力が要請されることである.この科目群は,大きく「宇宙・地
球史」と「現代地球科学」2つに分けることが出来,「宇宙・地球史」では,宇宙の始
まりから,地球上の生命の進化まで,一貫した流れの中での自然の歴史を中心に宇宙
科学・地球科学の中心的かつ基本的課題を講義する.また,現代地球科学では,主に
地球表層部の構造と運動,および,そこでの物質循環を相互に関連のあるシスムとし
て把握できるよう,基礎な事柄を中心に講義する.
□3 科目群内の各科目の概要(科目群の中で,その科目に特に注記することがあれ
ば,その注記)
□4 現在の所,想定されている各科目の担当者(可能な場合は複数.スペアも含む)
宇宙・地球史1(伊藤)では,宇宙の始まり(宇宙の大局的特長,ビグバン宇宙モデル
,暗黒物質,宇宙初期の出来事),銀河(銀河と銀河系,活動銀河核),恒星(分類
とエネルギー,進化,終末)などを扱う.
宇宙・地球史2(加々美)では,太陽系を構成する惑星(太陽系の概観,地球型惑星,
小惑星と隕石,木星型惑星,月),地球の地殻を構成する岩石(マグマと火成岩,堆
積岩,変成岩)などを扱う.
宇宙・地球史3(八尾)では,地球の歴史(地質時代区分,各時代の主な出来事,白
亜紀末の大絶滅,古い時代の地球環境変動)を主として古生物の進化と関連付けて扱
う.
現代地球システム科学1(前川)では,プレートテクトニクス(海洋域),地質学・岩石
学の基礎(地層の形成,岩石の変形,造岩鉱物解析の基礎)を扱う.
現代地球システム科学2(寺門)では,古気候変動(酸素・水素同位体組成,炭素の循環
,地球温暖化との関連,ミランコビッチ説,太陽活動の変動),水の循環(水の起源
,海水の化学組成,海水の大循環と気候変動,地下水・河川水),原始地球と生命の
誕生(原始地球の大気組成,大気組成の変化)などを扱う.